• 2022.08.29

健康習慣を身につける|従業員の健康増進対策と事例を解説

健康状態を維持・改善するためには、日頃の生活習慣が重要です。

では、健康に良い生活習慣である「健康習慣」とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。

本記事では、「ブレスローの7つの健康習慣」をはじめ、健康習慣に関する科学的な知見や、企業がそれらの健康習慣を従業員に根付かせ、健康経営を実現するための対策などを解説します。

従業員の健康増進に
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目次

企業の発展に欠かせない従業員の健康管理

企業が従業員の健康状態を管理・改善する必要があるのはなぜでしょうか。その理由としては、企業には従業員の「安全配慮義務」があるから、という答えが第一に挙げられます。

しかし、従業員の健康管理は企業に経営上の利益をもたらす、より積極的なメリットもあるのです。この章では、従業員の健康管理への投資が企業に与えるさまざまなメリットや「健康経営」について解説します。

従業員の健康管理を行うメリット

企業が従業員の健康管理を行うことは、企業と従業員双方にとって良い効果があります。以下では、それらのメリットについて紹介します。

従業員の健康増進

従業員の健康管理を行うことによって、従業員の健康を増進することが可能です。従業員は日中の大半を労働時間に充てており、心身ともに多くのエネルギーを消耗しています。

職場の衛生状態や快適性、その他の健康サポートを行うことで、従業員の負担を軽減し、心身の健康や安全を向上させることが可能です。

組織力向上

従業員の健康管理は組織力の向上を促進します。従業員が体調不良によって欠勤・退職が頻発すれば、企業は業務を計画的に遂行したり、組織のノウハウやチームワークを醸成したりすることが難しくなるでしょう。

従業員の健康状態が改善されることで、従業員のワークエンゲージメントが向上し、組織を安定的かつ健全に運営しやすくなります。

企業価値向上・業績アップ

上記2点のメリットは、最終的に企業価値の向上や業績アップへと結びつきます。心身ともにコンディションが良好な従業員は、そうでない場合に比べて優れた生産性を発揮することが期待できます。

また、従業員の健康状態に配慮した企業は、優良企業として世間に認識されやすいため、企業イメージのアップも可能です。従業員が健康になれば、医療費のコストダウンにもつながります。

健康経営とは

以上のようなメリットを踏まえた上で、従業員の健康管理を経営戦略上の課題として捉え、その対策を実施することを「健康経営」と呼びます。健康経営は経済産業省において推奨されており、2016年度からは「健康経営優良法人認定制度」が始まりました。

実際に認定された健康経営の取り組みが優れている企業では、従業員の健康への意識向上だけでなく、企業イメージの向上やコミュニケーション・モチベーションの向上、労働時間適正化や有給取得率の向上の効果があったことが調査結果で判明しています。

健康習慣とは

健康の維持増進を実現するには、健康に良いことと悪いことを理解した上で、日常生活の中に「健康習慣」として取り入れることが重要です。どのような生活習慣が病気の予防や長生きに役立つのかについては、すでに多くの研究によって明らかにされています。

「ブレスローの7つの健康習慣」をはじめ、従業員の健康を維持・増進するために知っておくべき健康習慣について紹介します。

ブレスローの7つの健康習慣

「ブレスローの7つの健康習慣」は、アメリカのレスター・ブレスロー博士が実施した調査によって、人の健康と関連性が深いとみなされた7項目の生活習慣です。

  1. 喫煙しない
  2. 定期的に運動をする
  3. お酒は適量を守るか、飲まない
  4. 適正な睡眠をとる
  5. 適正体重を維持する
  6. 朝食を食べる
  7. 間食をしない

各項目の具体的な内容は以下の通りです。

(1)喫煙しない

喫煙は、肺がんや胃がんなど複数のがんや、脳卒中、高血圧、歯周病など、さまざまな病気と関係することが判明しています。喫煙をしないことで、これらの病気に罹患するリスクを減らすことが可能です。

(2)定期的に運動をする

運動不足は肥満や糖尿病、脂質異常症や高血圧になるリスクを高めます。定期的な運動を実施することで、それらの病気を予防できるだけでなく、筋肉や心肺機能も強化されるのです。精神的なリフレッシュの効果も得られます。

(3)お酒は適量を守るか、飲まない

過度のアルコール摂取は肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肝硬変などのリスクを高めます。酒量を減らすか一切飲まないようにすることで、血圧やコレステロール値、血糖値の低下など、さまざまな健康上のメリットを得ることが可能です。

(4)適正な睡眠をとる

十分な時間をかけた睡眠は、精神的な集中力を高め、ミスや事故、生活習慣病のリスクなどを減らすことにつながります。睡眠の質が悪い人や睡眠時間が不規則な人は交感神経が休まらないため、高血圧になりやすいです。

(5)適正体重を維持する

適正な体重を維持することは、心臓病や糖尿病、高血圧などのリスクを減らし、生活に必要なエネルギーを与えることができます。適正体重はBMI値で22が標準値とされ、おおむね18.5から24.9の間に納めることが望ましいです。

(6)朝食を食べる

朝食を食べることで得られる健康効果は、多くの研究によって示唆されています。規則的な食事は体内時計と深くつながっており、血糖値やホルモンのバランスなどにも関わっています。日中の仕事に必要なエネルギーを確保し、集中力を高めるためにも朝食は重要です。

(7)間食をしない

間食を過度に摂取することで、一日の摂取カロリーが消費カロリーより多くなり、肥満になる可能性が高まります。肥満を防ぐには間食を控え、規則正しくバランスのいい食事をとることが重要です。

がん予防のための5つの健康習慣

国立がん研究センターが実施したがんと生活習慣との関係についての調査では、5項目の健康習慣を守ることでがんの罹患リスクが低下することが示唆されています。

  1. 禁煙する
  2. 節酒する
  3. 食生活を見直す
  4. 身体を動かす
  5. 適正体重を維持する

「ブレスローの7つの健康習慣」と重複がありますが、日本人を対象にしたより身近な調査結果に基づいた知見です。
参照:https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html

(1)禁煙する

たばこは肺がんを筆頭に、食道がんや胃がんなど、多くのがんの原因になりえます。喫煙者はたばこを吸わない人よりも1.5倍もがんにかかりやすいのです。副流煙を吸うこと(受動喫煙)も同様に健康へ害を与えるため、避ける必要があります。

(2)節酒する

過度の飲酒は特に食道がんや大腸がんの罹患リスクを高めます。また、女性は男性よりもアルコールの影響を受けやすく、乳がんのリスクが高まることも指摘されています。適正な飲酒量は個人差がありますが、純エタノール量換算で1日23g程度が目安です。

(3)食生活を見直す

過度な塩分摂取は胃がんの原因になることが分かっています。減塩をしたり、野菜や果物などもバランスよく摂取したりすることで、がんだけでなくさまざまな健康上のリスクが低下します。また、熱い飲食物を冷まさずに摂取することでも、食道がんのリスクを高めるのです。

(4)身体を動かす

日常的に運動量を増やすことで、がん全体の罹患リスクを下げることが可能です。また、適度な運動は心疾患のリスクを減らすことで知られています。

(5)適正体重を維持する

太りすぎもやせすぎも健康リスクがあり、適正体重を維持することでがんのリスクを減らすことが可能です。がんをはじめとした死亡リスクとBMI値との関連を調査した結果を総合すると、男性はBMI値21~27、女性は21~25を目安に体重管理することが望まれます。

コロナ下での「新・健康生活」6つのススメ

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、私たちの生活様式は大きな影響を受けました。感染を予防するための在宅勤務や外出自粛によって、家から一歩も出ないまま一日を終えるようになった人も多いことでしょう。

厚生労働省はこうしたコロナ下での新しい生活様式に鑑み、以下の6項目の健康習慣を生活に取り入れることを推奨しています。
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index_00008.html

(1)毎日プラス10分の身体活動

在宅勤務や外出自粛によって、コロナ下では従来よりも全体的な運動量が減少していることが懸念されます。本格的なスポーツではなくても、定期的に立ち上がったり移動時に早歩きをしたりして、普段よりも「プラス10分」の運動を生活に取り入れるようにしましょう。

(2)喫煙習慣を見直す

コロナ下で人に会う機会が減ったことにより、喫煙の機会が増えた人もいれば減った人もいるかもしれません。しかし、せっかくならばこの変化を機会に、禁煙にチャレンジしてみましょう。

(3)良い環境づくりで質の良い睡眠を目指す

在宅時間が増えたことで、生活リズムの乱れも懸念されています。就寝前は部屋を暗くするなどして、質の良い睡眠をとりやすい環境をつくりましょう。

(4)適正な食生活で、からだの調子を整える

コロナ下をきっかけに外食が減るなど、食生活が変わったという人も多いことでしょう。自炊をしたりお弁当を利用したりする際は栄養バランスを意識することが大切です。

(5)飲酒に伴うからだへの健康影響を知る

コロナ下によって、飲酒の機会も変化しました。大人数での飲み会が減った一方、一人で飲む機会が増えたという人は多いかもしれません。休肝日を設けるなど、上手にお酒と付き合うようにしましょう。

(6)定期的にからだの状態を知り、病気につながるリスクを早期発見

コロナ下においては感染を恐れて受診や健康診断をためらう人も多いことでしょう。しかし生活習慣病やがんなど、コロナ以外にも恐れるべき病気はたくさんあります。定期検診はもちろん、気になることがあれば受診することをためらわないようにしましょう。

従業員の心と身体の健康づくりに関する具体的対策

従業員の健康習慣を改善するために、企業としてはどのようなことができるのでしょうか。以下では、従業員の心身における健康のために企業ができる具体的な対策を紹介します。

食生活の改善

従業員の食生活における問題改善のために企業ができる直接的な手段としては、社食などにおける健康に配慮した飲食物の提供が挙げられます。また、社食に栄養素やカロリーなどの情報を高めることで、食に対する従業員の意識を高めることができるでしょう。

その他にも、栄養指導や相談窓口の設置や、食生活を管理できるアプリの提供など、情報面の支援も効果的です。

運動機会の増進

従業員の運動不足を解消するために、企業が積極的に運動機会を用意する必要があります。運動会やウォーキングイベントなどといった行事の開催は単発に終わってしまうため、ラジオ体操やストレッチを行う時間を設けるなどの継続的な施策と組み合わせて実施することで、従業員の運動習慣を定着できるでしょう。

他にも、スポーツクラブ入会への補助金や自転車通勤制度の創設といった取り組みが考えられます。

女性の健康保持・前進

女性の社会進出が著しい昨今では、女性特有の健康問題への対策も急務です。生理休暇や出産・育児休暇などの整備、妊婦検診や不妊治療などのサポートなどが具体例として挙げられます。

また、女性自身のヘルスリテラシーを高めるために、産業医やカウンセラーを設置することも効果的です。女性の健康問題に対する理解を、男性も含めた職場全体で深めていきましょう。

働き方・休養の見直し

従業員の健康を阻害しないように、働き方や休養の取り方を見直すことも重要です。長時間労働が常態化することで、従業員の健康問題に直結します。

長時間労働への対策としては、ノー残業デーの設定のほか、時間外労働を事前申請制にしたり、勤務間インターバル制度を導入したりすることが挙げられます。

メンタルヘルス対策

従業員の健康づくりにおいては、身体面だけでなく心理面においてもサポートする必要があります。メンタル面での対策としては、まず何より快適な職場環境を構築することが求められます。

他にも、相談窓口やカウンセラーの設置や、メンタルヘルスに関する教育・研修の実施も効果的です。

感染症予防対策

新型コロナウイルスをはじめとする感染症の予防も重要です。対策としてはテレワークや時差出勤の実施や、定期的な換気、マスクの着用、密閉・密集・密接のいわゆる「3密」の回避などが挙げられます。

また、体調不良を感じた時に従業員が休みやすい職場の雰囲気をつくることが何よりも大切です。

たばこ対策

たばこ対策も企業が積極的に行うべき健康対策です。

従業員の喫煙や受動喫煙リスクを減らす具体的な対策としては、喫煙所を撤去したり、喫煙者への禁煙外来の受診を勧めたりすることが挙げられます。また、喫煙がもたらす健康問題に対する教育を行うことも重要です。

健康習慣を身に着けるための取り組み事例

運動習慣者率20%UP:株式会社シマキュウ様の事例

株式会社シマキュウでは、すでに実践している健康経営の取り組みにプラスして、RIZAPウェルネスプログラムを導入しました。

株式会社シマキュウ 運動習慣者比率

社長が率先して健康経営を推進し、RIZAPウェルネスプログラムを3ヶ月間実施した結果、1年後の健康診断の結果では運動習慣者比率が2倍以上に向上しました。

【RIZAPウェルネスプログラム導入結果】
約8割の従業員が健康数値に何らかの問題がある有所見者であり、メタボ、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病を抱える従業員が多い状況でした。

そこで、社長が従業員一人ひとりと面談し、「健康を気遣った生活に変えて欲しい。大病せずいきいきと働いて欲しい」と想いを伝え、最終的には健康施策への参加率は100%になりました。

導入したRIZAPウェルネスプログラム「結果にコミット®コース」では、3ヶ月間RIZAPトレーナーが一人ひとりに合った生活習慣の定着をサポートしています。

業務時間内に実施し、健康意識の向上だけでなく、体重が平均6.2kg減、体脂肪率平均4.3%減と従業員全員が健康を手に入れる結果となりました。

株式会社シマキュウ 導入効果

実施後も、健康をテーマにする日常会話がうまれたり、運動習慣が定着し、富山マラソンに参加する従業員が初めて出てくるなど、健康文化が醸成されていることが分かります。

シマキュウの導入事例の詳細はこちら

健康リテラシーが向上:地方職員共済組合和歌山県支部様の事例

2020年度、地方職員共済組合和歌山県支部様でRIZAPのセミナーを実施いただきました。
「若年層の肥満率増加」「集客力を強めたい」「40歳以上の生活習慣病の増加」「対面開催が難しい状況」「家族の健康意識も向上させたい」という課題をお持ちの中、3回に分けてRIZAPのセミナーを開催したところ、延べ535名にご参加いただきました。

オンラインセミナーにすることで参加ハードルを下げるだけでなく家族参加も可能となり、知名度のあるRIZAPがコラボレーションすることで集客力アップをサポートしました。
また、個人個人が好きなテーマを選んで参加できるよう、導入編、運動編、食事編の3回で知識の習得が幅広く行える構成にしたり、単発参加も可能とし、各回でより深い知識が得られることで継続参加を促進することができました。

各回で参加者アンケートを実施し、「参加前、健康に対する意識はどの程度ありましたか?参加後、健康に対する意識はどの程度ありましたか?」という質問を設けたところ、下記のような回答を頂くことができました。

1回目の開催前に実施したアンケートでは、健康に対して、「必要性は理解しているが行動に移せていない」という回答者が17名がいました。

ですが、開催後には17名全員の意識変容が見られました。「近いうちに行動する」あるいは「明日から実践する」「既に行動しているものにプラスする」にシフトしていました。

そして、最も特筆すべき点は、1回目は健康行動を既に実施している割合が20.7%だったのに対し、その2ヶ月後、2回目セミナーの開催前は「すでに健康行動をしている」人の割合が53.1%にまで増えています。

更にもう2ヶ月後の3回目の開催時にも、48.6%が「すでに健康行動をしている」と回答されています。

このことから

・短期的ではなく長期的に捉えて研修機会を設ける
・様々なテーマでアプローチする

などの要素がうまく奏功し、参加者の意識変容から行動変容にシフトさせ、更に習慣化にも繋がったということが数値で表れています。

関連記事:行動変容とは?変化を促すアプローチと無関心層対策のポイント

まとめ

健康習慣の定着は、健康を保つために効果的な取り組みです。従業員の健康を守るために、企業はヘルスリテラシーを学び、それに対応した施策を従業員に提供することが求められます。この記事を参考に、従業員により良い健康習慣を根づかせ、健康経営を推進してください。

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